梅田川水系

梅田川,境川

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河川の概要

梅田川水系は、梅田川と支川の内張川、西の川、浜田川、坪口川、落合川、精進川、半尻川、境川を合わせた9河川からなる。

 梅田川水系の河川
梅田川水系の河川(出典:梅田川水系河川整備計画)

○梅田川

梅田川は、河川の特徴から下流部(河口~浜田川合流点)、中流部(浜田川合流点~落合川合流点)、上流部(落合川合流点~法河川上流端)に分けられる。感潮区間は河口から上流約4kmまでとなっている。
下流部は、川幅が200~80m程度、河床勾配が1/2,000~1/1,000程度となっており、川幅が比較的広く、浅瀬(干潟)が見られる。堤防が整備されており、河川の背後には水田が広がっている。
中流部は、川幅が80~30m程度、河床勾配が1/1,000~1/400程度となっており、全体的にゆるやかな流れであり、ところどころで澪筋の蛇行や早瀬などの河床変化が見られる。河道は築堤区間から掘込区間へ移行し、掘込区間の背後には市街地が広がっている。
上流部は、川幅が30~20m程度、河床勾配が1/400~1/300程度となっており、直線的な河道で瀬や淵は見られず、単調な水際植生が連続している。河道はコンクリート護岸で整備されており、主に掘込河道となっている。河川の背後には水田や市街地が広がっている。

○内張川

内張川は、河川延長約 4.1km、流域面積約3.7km2である。既定計画に基づいた河川改修が実施されており、川幅は5~20m 程度、河床勾配は1/200~1/600程度であり、河道内には数多くの落差工が設置されている。梅田川合流点付近は有堤河道であるが、その他の区間は概ね掘込河道となっている。中上流域には市街地が広がっている。

○西の川

西の川は、河川延長約4.3km、流域面積約9.1km2である。既定計画に基づいた河川改修が実施されており、川幅は10~30m 程度、河床勾配は 1/200~1/400程度である。同流域の土地利用は、畑地・原野が約74%であり、次いで市街地となっている。流域内の市街地化区域は富士見台、野依台の開発であり現在も造成が進められている。

○浜田川

浜田川は、河川延長約3.7km、流域面積約18.7km2である。既定計画に基づいた河川改修が実施されており、川幅は15~35m 程度、河床勾配は 1/200~1/500程度である。同流域の土地利用は畑地・原野が約75%であり、次いで水田、市街地の順となっている。

○坪口川

坪口川は、河川延長約1.7km、流域面積約2.2km2である。既定計画に基づいた河川改修が実施されており、川幅は5~15m 程度、河床勾配は 1/120程度である。同流域の土地利用は、畑地・原野が約82%であり、次いで市街地、水田の順となっている。

○落合川

落合川は、河川延長約4.4km、流域面積約9.0km2である。既定計画に基づいた河川改修が実施されており、川幅は5~20m 程度、河床勾配は 1/120~1/300程度である。同流域の土地利用は、畑地・原野が約66%であり、次いで水田、市街地の順となっている。

○精進川

精進川は、河川延長約1.7km、流域面積約2.7km2である。既定計画に基づいた河川改修が実施されており、川幅は3~15m 程度、河床勾配は 1/160程度である。同流域の土地利用は、畑地・原野が約73%であり、次いで水田、市街地の順となっている。

○半尻川

半尻川は、河川延長約1.2km、流域面積約1.6km2である。川幅は3~6m 程度、河床勾配は 1/50~1/110程度である。同流域の土地利用は、畑地・原野および山地が約半数以上、市街地面積は流域の35%となっている。なお、下流端は梅田川(静岡県区間)に接続する。

○境川

境川は、河川延長約4.7km、流域面積約5.5km2である。既定計画に基づいた河川改修が実施されており、川幅は2~15m 程度、河床勾配は 1/100~1/200程度である。同流域の土地利用は、畑地・原野が約63%と大半を占めている。なお、境川は、右岸側が静岡県、左岸側が愛知県となっている。

 河川の概要図
河川の概要図(出典:梅田川水系河川整備計画)