社会環境
平成27年の人口(両市合算)は約11万人であり、ピークであった平成22年から約2千人の減少となっている。また、平成27年の世帯数は、約4万世帯となっており、平成22年とほぼ同じ世帯数となっている。
梅田川流域内人口の推移(出典:梅田川水系河川整備計画)
産業別就業構造については、もともと第2次産業の集積が高く、特に自動車関連の製造業が特徴的である。
特色ある第1次産業にも恵まれており、日本一の飼育羽数を誇る養鶏をはじめ、養豚などの畜産も盛んである。また、露地野菜、果樹、園芸作物、稲作など多種多様な作物が栽培されている。なお、最近は徐々に第3次産業の割合が増えている。
梅田川流域内の主要な交通網については、流域東部を国道1号が南北に延び、流域中央部、南部を国道23号、42号がそれぞれ東西に横断するように延びている。国道1号は東京から大阪へ至る旧東海道をほぼ踏襲した国道であり、現在の東海道となっている。国道23号は豊橋市と三重県伊勢市を結び国道1号のバイパスとして機能している。国道42号は、静岡県浜松市から和歌山県和歌山市へ至る国道であり、渥美半島を通過しフェリーによって三重県鳥羽市へ抜ける海上ルートを有する。
鉄道は、JR東海道新幹線、JR東海道本線が梅田川の中上流部と並行しており、下流部では豊橋鉄道渥美線が流域を横断している。また、上流部の新所原駅から天竜浜名湖鉄道浜名湖線が東へ延びている。
また、本流域が位置する豊橋市は「東海地震に係る地震防災対策強化地域」及び「南海トラフ地震防災対策推進地域」に指定されている。