河川の利用
瀬戸川水系では、農業用水として約1,020ha に及ぶ耕地の灌漑に利用されており、このうち許可水利権は約78ha(最大取水量0.448m3/s)となっている。
なお、この農業用水も瀬戸川水系の河川では平常時の流量が少なく、安定した取水が困難なため、瀬戸川下流域では大井川農業用水の補給を受けている。
上水道については、現在、そのほとんどを地下水の汲み上げと大井川広域水道に依存しており、瀬戸川からの取水は行っていない。
河川空間の利用としては、瀬戸川河口部の当目大橋から朝比奈川合流点付近までの区間で「ふるさとの川モデル事業」が実施され、親水護岸、自転車道、公園等が整備されたほか、流域住民の身近な空間として、河川緑地や運動場として整備された高水敷等が随所に存在し、日常の散策や、釣り、伝統行事、イベントなどに利用されている。特に金比羅山緑地及び隣接する瀬戸川河川敷は、県下有数の桜の名所であり、春には多くの花見客で賑わう。
また、瀬戸川水系の河川では、アユ、アマゴ、オイカワ釣りが行われており、特にオイカワについては、遠く首都圏からも釣り客が訪れる。