遊水地の利用状況
多目的遊水地である麻機遊水地は、平常時にはグランドや豊かな自然環境を持った水辺空間で、市民憩いの場として利用されています。
広さはサッカー場約260面分あります。貯められる水の量は、25mプール約9300杯分にもなります。
また市民団体が、湿地を維持・保全する活動を行ったり、野鳥や観察会や、『親子でウォッチング』などの環境学習、浅畑沼に伝わる伝統漁法「柴あげ漁」の実施など、様々な活動の拠点となっています。
さらに、麻機遊水地第4工区、第3工区、第1工区を対象に自然再生の取り組みも始めています。
麻機遊水地周辺の概要
麻機遊水地周辺は、昔は入り江であったとされ、低地盤で傾斜が緩いため、とても水はけが悪く、洪水の後に水が引くまで数日かかったと伝えられています。
現在では、比較的地盤の高い周辺部に、流通センターなどの商業施設が立地しているものの、市街化を調整する区域として田畑が残されており、その中の一部が麻機遊水地として利用されています。
麻機遊水地は市街地近郊にあり、身近な自然景観と水辺景観を形成しています。傾斜が緩く、排水が悪い地形の特性から、遊水地の南西部の市街地から集めた水を麻機遊水地の周囲堤防沿いに流しています。