地質
大井川流域の地質は北から南への褶曲帯が古いものから新しいものへと整然と並ぶ構造を示しており、日本の地質構造運動上重要な糸魚川-静岡線に代表されるフォッサマグナ及び長野県高遠付近から西へ続く中央構造線が東側と北側にあります。この地域はこれら二つの構造線で区切られたいわゆる西南日本外帯に属しています。
地層は、中生代白亜紀の四万十層(しまんとそう)や第三紀層の瀬戸川層が帯状に配列され、砂岩や泥岩から構成されています。
褶曲を受け節理が発達し、標高が高く気温の較差が大きいことから風化浸食が顕著にみられます。
また、地殻変動や風化を受けて非常に脆弱な地質となっており、上流部からの土砂流出が多く、下流域には扇状地性の沖積面が広がっています。