大井川水系

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水系と流域の概要

大井川流域図の画像 大井川は、静岡県の中部に位置し、その源を静岡県、長野県、山梨県の3県境に位置する間ノ岳(あいのたけ)(標高3,189m)に発し、静岡県の中央部を南北に貫流しながら寸又川、笹間川等の支川を合わせ、島田市付近から広がる扇状地を抜け、その後、駿河するが湾に注ぐ、幹川流路延長168km、流域面積1,280平方キロメートルの一級河川です。
その流域は、静岡市、島田市、藤枝市、吉田町、川根町の3市2町からなり、下流に広がる扇状地には、JR東海道本線、JR東海道新幹線、東名高速道路、国道1号等の我が国の根幹をなす交通網の拠点があり、さらには、大井川沿川には製薬、化学、製紙業等の工場進出が進んでいます。
また、大井川川越遺跡や蓬莱(ほうらい)橋等の貴重な史跡が存在するなど、この地域における社会・経済・文化の基盤を成しています。
南アルプス国立公園の豊かな自然環境や深い渓谷美を有する接岨峡(せっそきょう)や寸又峡(すまたきょう)といったの河川景観に恵まれていることから、本水系の治水・利水・環境についての意義は極めて大きくなっています。
このうち、河口から島田市神座付近までの約24.8km及び長嶋ダムの区間を国土交通大臣、それ以外の区間を県知事が管理しています。
また県知事が管理する区間の内、神座から長島ダムまでの区間及びこれに流入する22支川の流域約6,266km2は「大井川水系中流七曲ブロック」(以下、中流七曲ブロック)、下図に示す国土交通大臣が管理している大井川本川の下流部に流入する支川の流域約101km2を「大井川水系下流ブロック」(以下、下流ブロック)として、河川整備計画を策定しています。
中流七曲ブロックは南アルプス南麓に位置し、山林が流域の大部分を占め、蛇行した河川沿いの段丘地に集落や農地が点在する緑豊かな山々と瀬・淵、礫河原など変化に富んだ河川環境が特徴的な島田市、藤枝市、川根本町に跨る地域であり、四季折々の草花が織り成す自然景観美や大井川鐵道が運行するSL、豊かな自然環境を活用したレジャー、地域で受け継がれた歴史・文化などの地域の資源を生かした観光が盛んな地域です。
下流ブロックは、古くから東海道の宿場町であった大井川左岸の島田宿、右岸の金谷宿を中心として栄えた地位であり、現在はJR東海道本線、新東名高速道路、国道1号などの主要交通が東西に通過し、富士山の静岡空港も流域の近傍に開港するなど、広域的な交通の要衝として社会経済にとって重要な地域となっています。
また、大井川扇状地といった低平地が多い地形的特性により、低平地を中心に浸水被害が発生しています。

 

 大井川水系中流七曲りブロック流域概要図
大井川水系中流七曲りブロック流域概要図

 図1.2 下流ブロックの概要図
下流ブロックの概要図