河川の利用及び住民との関わり
河津川及び支川大鍋川の表流水は、農業用水、消防水利として利用されており、このうち農業用水は約65haに及ぶ農地のかんがいに利用されている。その他、上水、工業用水としての河川水の利用はない。
現在、水系内において継続的な流量観測が行われていないが、平常時の河川流量はかんがい期、非かんがい期ともに豊富で、これまでに渇水による問題は生じていない。
河川空間の利用としては、河津川の峰橋(3.884k)より下流の区間では地域振興と河川とのアクセスを兼ね備えた親水護岸としての階段護岸が点在しており、市民活動や祭り等のイベントでの活用、地域住民の休憩・憩いの場として利用されている。
また、河津川はアユ釣りのメッカとして、また天然遡上の多い河川として全国的にも有名であり、毎年、県内外各地からアユ釣りに訪れる人々が多く見られる。さらに、上流や支川ではアマゴの渓流釣り等も盛んに行われている。
さらに、河津町の重要な観光資源である河津川沿いの河津桜並木では、開花時には県内外各地から多くの人々が訪れ、河津川と一体となった景観を楽しむ姿でにぎわいを見せる。