治水の歴史
庵原川水系の歴史は古く、1万8千年前には古折戸川の支流であったと想像されています。
本格的な改修が実施された昭和23年度以前の庵原川、山切川の治水事業に関する情報はほとんどありません。庵原まちづくり推進委員会発行の「一村一家」によると、山切川は草ヶ谷を流れる際に曲がりくねっていたため、時々洪水による被害がありましたが、天野家の祖先が河道を変更させて現在のように直通させたと記されています。
庵原川、山切川の本格的な改修は、昭和23年9月のアイオン台風による出水が契機で、庵原川は昭和23年度から中小河川改修事業に着手し、昭和28年度に一次改修を完了しています。
山切川は昭和35年度から局部改良事業に着手し、昭和38年度に一次改修を完了しています。また、県単事業等による改修も同じ頃に実施されています。
近年は、一次改修は完了したものの依然流下能力が低かった庵原川中流部、支川山切川が平成2年8月9日の台風11号で越水し、相当の被害が生じたことを契機に、平成6年度より小規模改修事業に着手し、鋭意改修が進められています。
庵原川では、平成6年から小規模河川改良事業のほか3事業に着手し、山切川合流点まで1/5の暫定改修(護岸は1/50の将来形で施工)が完了しています。
山切川では、合流点より1.0kmまでは総合流域防災事業、それより上流570m区間は県単事業により1/5の暫定改修(護岸は1/50の将来形で施工)を実施しています。
事業名 | 事業期間 |
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小規模河川改修事業 | H6~H11 |
統合河川(2級)整備事業 | H13~H16 |
総合流域防災事業 | H17~ |
床上浸水対策事業 | H7~H11 |
県単事業 | H8~ |
改修状況図