流域の概要
大井川は、静岡県の中部に位置し、その源を静岡県、長野県、山梨県の3県境に位置する間ノ岳(標高3,189m)に発し、静岡県の中央部を南北に貫流しながら駿河湾に注ぐ、流域面積1,280km2、幹川流路延長168kmの一級河川である。
本河川整備計画では、図1.1に示す国土交通大臣が管理している大井川本川の下流部に流入する支川流域約101km2を対象とし、これらの流域を「大井川水系下流ブロック(以下「下流ブロック」という。)」と称する。
下流ブロックは、古くから東海道の宿場町であった大井川左岸の島田宿、右岸の金谷宿を中心として栄えた地域であり、現在はJR東海道本線、新東名高速道路、国道1号などの主要交通が東西に通過し、富士山静岡空港も流域の近傍に開港するなど、広域的な交通の要衝として社会経済にとって重要な地域となっている。
また、大井川扇状地といった低平地が多い地形的特性により、近年でも平成10年9月洪水、平成14年7月洪水などにより、低平地を中心に浸水被害が発生している。
下流ブロック位置図
下流ブロックの概要図