大井川水系下流ブロック

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河川の自然環境

下流ブロックは生態系の豊かな流域で、表4.2に示すようにニホンザル、ニホンリス、ムササビ、カヤネズミなどの哺乳類、アズマヒキガエル、ニホンアカガエル、カジカガエル、ニホントカゲなどの両生類・爬虫類、オオタカ、ハイタカ、サシバ、クマタカ、ヤマドリ、ヤマシギ、フクロウ、コシアカツバメ、サンコウチョウ、ノジコ、チュウサギ、イカルチドリ、ヤマセミなどの鳥類、アカザ、タカハヤ、タモロコ、カワムツ、ニシシマドジョウ、カワヨシノボリ、アマゴなどの魚類、モノアラガイ、ヒラマキミズマイマイ、タベサナエなどの底生生物、オオチャバネセセリなどの昆虫類など、「静岡県版レッドリスト」や「環境省レッドリスト」に挙げられている重要種も多く、多様な生物の生息が確認されている。
魚類の調査結果では、大井川へ合流している大津谷川、大代川、相賀谷川での確認種数が多くなっている。
確認された魚類のうち、アカザ、ルリヨシノボリ、アマゴは山間部で、メダカ、ウグイ、ヌマチチブは平野部で見られる。また、タカハヤ、オイカワ、アブラハヤ、ニシシマドジョウ、カワヨシノボリなどは山間部、平野部とも全域を通じて確認されている。
一方、下流ブロックには、外来生物法により特定外来生物に指定されたオオクチバスが大津谷川で確認されたほか、「生態系被害防止外来種リスト」に記載されている、哺乳類のハクビシン、その他の無脊椎動物のスクミリンゴガイ、アメリカザリガニ、植物のセイタカアワダチソウ、エゾノギシギシなど、20種の外来種が確認されている。
また、平成20年11月に実施した住民アンケート調査では、「魚や鳥などの生き物や植物が多く、自然豊かな川だと思いますか」という問いに対して、約6割の人はあまり生物が豊かではないと感じている。

 

 

 表4.2 下流ブロックで確認された重要種一覧表
表4.2 下流ブロックで確認された重要種一覧表

 表4.3(1) 下流ブロックで実施された生物調査文献
表4.3(1) 下流ブロックで実施された生物調査文献

 表4.3(2) 河川別の生物調査状況
表4.3(2) 河川別の生物調査状況

 表4.4(1) 河川別の生物確認状況;確認種数整理
表4.4(1) 河川別の生物確認状況;確認種数整理

 表4.5 魚類調査結果
表4.5 魚類調査結果