河川の空間利用
下流ブロックでは、河川環境の向上・保全や水に親しむ街づくりとして、階段護岸や緑化護岸など景観や親水性に配慮した護岸の設置や、緑道(桜並木)や散歩道、川沿いの公園など親水性に配慮したスポット的な整備などを行っており、市民の憩いの場として利用されている。
平成20年11月に実施した住民アンケート調査では、散歩・散策で河川を利用する住民が4割以上を占めている。河川別の利用目的を見ると、大津谷川、伊太谷川、大代川、新堀川、清水川では散歩・散策、尾川では自然観察、童子沢川では水遊び、相賀谷川では清掃活動が最も多い意見となっている。
また、大津谷川、伊太谷川、大代川、新堀川、相賀谷川では、地元住民や市民活動団体が協働して河川愛護活動や清掃活動、イベントなどを定期的に実施しているほか、大津谷川の大津谷川桜堤防や慶寿寺付近の桜づつみ、大代川の桜並木、童子沢川の童子沢親水公園は観光名所としても紹介され、地域の財産として大切に管理されている。(表3.3、表3.4参照)
なお、大代川、相賀谷川は漁業権が設定されており、アユ、ニホンウナギ、アマゴが対象魚となっている。
表3.2 各河川で実施している環境整備
表3.3 河川沿いの観光・景勝地
表3.4 河川空間を利用したイベント
図3.2 漁業権の設定状況
住民とのかかわり
大津谷川、伊太谷川、大代川、相賀谷川では、地元住民や市民活動団体が協働して河川愛護活動や清掃活動などを定期的に実施しているほか、大津谷川、伊太谷川、大代川、童子沢川では各種イベントが開催されており、地元住民の川に対する意識が高いことが窺える。(表5.1参照)
さらに、大津小学校前の親水公園は学校、地域、行政が連携して計画、設計して整備され、大津小学校の環境学習の場としても活用されているほか、地元住民による適切な維持管理が行われている。
各河川での住民活動