水生生物(魚類、底生生物)
渚橋(河口地点)では、魚類が14種、甲殻類2種が確認されている。確認種はいずれも汽水、海水性もしくは回遊性の種であり、ウミタナゴやボラが多く確認された。渚橋上流の石積み護岸には、重要種であるニホンウナギ(環境省RL:絶滅危惧ⅠB類)の生息場になっていると考えられるほか、下流域には砂州が形成され、砂泥や石の空隙など生物の生息基盤となる環境が分布している。
中流域の八代田橋では、魚類7種、貝類2種、昆虫類12種、甲殻類4種が確認されている。魚類では、国内移入種のカワムツが多く確認され、重要種としてはドジョウ(環境省RL:情報不足)やアマゴ(環境省RL:準絶滅危惧、静岡県RDB:要注目種(分布上注目種等))が生育している。底生生物は、ヌマエビやコオニヤンマが多く確認された。
上流域の白川橋地点では魚類が3種確認されており、特にルリヨシノボリが多く確認された。