既往の水害実績
洪水氾濫
伊東大川は、これまでに度々豪雨災害に見舞われており、特に昭和33年の狩野川台風では伊東大川と支川寺田川が氾濫した記録が残っており、甚大な被害が発生した。伊東大川では、狩野川台風の洪水被害を契機に、「伊東大川総合開発補助事業全体計画」(昭和53年)が策定され、これに基づき、奥野ダム(平成元年竣工)が整備されている。
また、昭和36年から調査が行われている水害統計によると、上表の昭和45年水害以降、昭和54年、昭和57年などが主要出水として挙げられるが、これらは、奥野ダム建設以前の出水であり、奥野ダム完成以降は伊東大川流域での外水氾濫等の浸水被害は発生していない。
伊東大川水系の過去の主な洪水災害
水害統計(昭和36年~平成29年)より把握した伊東大川関連の被災情報
昭和33年可能川台風の被害
狩野川台風による伊東市被害地図
流出した大川橋
土砂災害
伊東市内で平成2年(1994年)以降に発生した土砂災害の履歴は表4-5に示すとおりである。近年、伊東大川流域では、土砂災害の発生は確認されていない。
伊東市内の主な土砂災害の履歴