水利権
伊東大川では、許可水利権として伊東市の水道事業の水利権が2件存在する。許可水利権2件の取水位置は、奥野取水口、及び長瀬取水口(3.6k)の2ヶ所である。
なお、長瀬取水口(3.6k)からの取水は、奥野取水口からの取水量が最大取水量に満たない場合、又は奥野取水口からの取水が停止された場合にのみ取水可能となっている。
また、伊東市は、奥野取水口からの取水について、水利権の範囲内で水力発電を行っており、当該発電事業で使用した水量のうち、上水に利用されなかった分は、大川浄水場の余水吐から伊東大川に還元される。
内水面漁業
漁業法(昭和24年施行)の規定により、伊東大川の下図に示す遊漁区域については、静岡県知事により平成26年1月1日付で認可されている。伊東大川水系において漁業権を有する団体は、「伊東市松川漁業協同組合」である。
伊東大川遊漁区域
河川空間利用
河川敷等の利用状況
渚橋上流には、下図のとおり河川敷を利用した親水公園(川口公園)が整備されている。そのほかにも、河口部や通学橋付近で親水護岸整備が行われている。各整備位置図は図5-3に示すとおりである。
河川空間の利用
伊東大川の下流域沿川では、地域住民や観光客が川に近づきやすいよう遊歩道や公園が整備されている。「伊東祐親まつり」では、川の上に特設の水上舞台が設置され、市内の伝統芸能が披露される。その他、タライ乗り競争、灯篭流しなど川を利用したイベントが催されている。
また、高滝ダムの貯水湖では、伊東市松川漁業協同組合により、アマゴやニジマスの放流が行われ、シーズンには釣り客が多数訪れるほか、ホタル観賞会も開催される。奥野ダム周辺には、広場やダム湖周遊遊歩道等が整備され、多くの人に利用されている。また、奥野ダムでは、毎年7月にダム施設を開放する一日ダム教室が開催され、県内外から500人の来場がある。
各イベントや施設等整備位置図は図5-3に示すとおりである。
イベント・親水利用位置図