波多打川水系

波多打川

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河川の利用及び水利用に関する現状と課題

(1)河川水の利用

波多打川の表流水は主に農業用水として、2件の慣行水利権が設定されており、約50haに及ぶ農地のかんがいに利用されている。その他、上水、工業用水としての河川水の利用はない。

 河川水の利用状況
河川水の利用状況(出典:波多打川水系河川整備計画)

 河川水の利用状況
河川水の利用状況(出典:波多打川水系河川整備計画)

平常時の河川流量は決して豊富であるとは言えないが、現在、流域内において継続的な流量観測は行われていないため、流況の把握は困難である。
今後も、地域住民や関係機関と連携して流水の適正かつ合理的な利用、良好な水環境の維持・回復を図り、水利用に支障をきたさないよう努める必要がある。

(2)河川空間の利用

河川空間の利用としては、環境に配慮した整備は行われていないものの、水質が良好で、豊かな自然や昔ながらの風景が残っていることから、多くの人は水遊びや魚釣り等を楽しんでいる。
また、地元住民や市民活動団体の協働により、河川愛護活動や清掃活動などが定期的に実施されているほか、「川施餓鬼」、「お日待ちフェスティバル」、「どんど焼き」などのイベントも行われている。

 河川空間の利用状況
河川空間の利用状況(出典:波多打川水系河川整備計画)

平成22年5月に実施した住民アンケート調査でも、約7割の人は草刈りやゴミ拾いなどの河川愛護活動や、環境保全活動に参加したことがあり、川を汚さないためにゴミや油を流さないようにしているなど、河川愛護の意識が高く、河川での地域密着型の取組が行われている。
今後も地域の活発な河川愛護活動や環境学習を支援し、地域住民とともに、歴史・文化・風土、豊かな自然環境といった、この地域の個性を活かした川づくりを進めていく必要がある。

 平成22年5月に実施した住民アンケート調査結果
平成22年5月に実施した住民アンケート調査結果(出典:波多打川水系河川整備計画)