河津川水系

河津川,大鍋川,河津谷川

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河川環境

河津川の流量は、峰大橋(3.949k)地点において水位観測が実施されており、近年の流況をみると、平均渇水流量は8.87m3/s(比流量16.18m3/s/100km2)であり、全国の一級河川の平均的な渇水流量(比流量1.09m3/s/100km2)を大きく上回り、水量に恵まれた河川で、ある。
水質については、生活環境の保全に関する環境基準として河津川全区聞が河川A類型及び生物A類型に指定されており、水質基準点である館橋地点におけるBOD75%値は過去10年間(平成15年~平成24年)の全ての年で環境基準値を満足しており良好な水質が維持されている。一方で、河津川流域では下水道が整備されていないため、生活排水や温泉排水等が河川へ流入しており、水質の悪化が懸念されている。
河津川では天然アユが遡上し、オオウナギ、絶滅危惧種のニホンウナギ、アユカケ等の回遊性の魚類のほか、渓流的な様相を呈する上流部で、はアマゴも確認されている。また、河川を縦断的に移動する種のうち遡上力が弱いウツセミカジカ、アユカケ等は、河津川に設置されている2箇所の取水堰上流においても確認されており、魚道等を利用して縦断移動していることがうかがえる。
なお、流域の中上流部では河津川が山の谷底地形を流れ、水辺間近に山々が迫る風光明媚な自然豊かな景観を形成している