植物と環境
河津川では峰大橋を境に、上流と下流とで様相が大きく変わっています。
下流区間は河道内に形成された河原等にオギが群落を形成しており、また、護岸上の草花や沿川の桜並木により、春~夏にかけての景観は良好ですが、生育エリア・種数としては特に多いとはいえません。
上流区間は渓谷状となり、河道内には植生は殆どみられなくなりますが、大型の広葉樹が山林や河畔林が河道を覆うように繁茂し、原生的な河川の様相を呈しています。
植物と河川景観
河口部
0.00km河口~0.55km伊豆急
・ 水際にオギの群落がみられます。
・ 砂洲等にヤナギが生育しています。
・ 護岸にはススキ等が若干生育しています。
・ 護岸上部の土手にはアブラナ(菜の花)が植えられています。
下流部
0.55km伊豆急~0.80km 荒倉橋
・ 水際にオギの群落がみられる。また、ジュズダマも混在しています。
・ 護岸にはススキ等が若干生育しています。
・ 護岸上部の土手にはアブラナ(菜の花)が植えられています。
・ 左岸には桜並木(河津桜)が整備されています。
0.80km荒倉橋~1.53km来宮橋
・ 河原が形成されており、そこにオギの群落がみられます。
・ 護岸にはススキ等が若干生育しています。
・ 護岸上部の土手には主としてアブラナ(菜の花)が植えられており、そのほか多種な草が生育しています。
・ 左岸には桜並木(河津桜)が整備されています。
中流部
1.53km来宮橋~3.95km峰大橋
・ 河原が形成されており、そこにオギの群落がみられます。
・ 護岸にはススキ等が若干生育しています。
・ 護岸天端にホルトノキが生育(来宮神社にも生育)しています。
・ 護岸上部の土手には多種な草が生育しています。
・ 左岸には桜並木(河津桜)が整備されています。
3.95km峰大橋~4.20km大鍋橋
・ 渓谷状になるため、所々にオギ等の小さな群落が見られるものの、河道内の植生は殆どありません。
・ 護岸部分にはススキ等が若干生育しています。
・ 人の接近が困難な区間も多いです。
・ 山付となる区間も多く、山林や河畔林が河道近くまで接近している区間が多く、高木広葉樹が河道に覆い被さるように密生しています。
上流部
4.20km 大鍋橋~9.95km起点
・ 河道内は比較的大きな礫による河床となり、河道内の植生は殆どありません。
・ 8.5km付近では貴重種(静岡県RDB)であるバリバリノキが確認されています。
・ 日中、日が当たらない区間も多く、苔むした場所も多いです。そのためナチシダ等のシダ類も多く生育しています。
・ 殆どの区間、人の接近が困難となる、河道に接近できない区間が多いです。
・ 大部分が谷や山付となり、山林や河畔林が河道近くまで接近している区間が多く、高木広葉樹が河道に覆い被さるように密生しています。