中部の利水
狩野川中部における河川水の利用については、農業用水として、約1,300ヘクタールに及ぶ耕地の灌漑(かんがい)に利用され、このうち8ヘクタール(0.033立方メートル/秒)が許可水利となっています。
支川別の内訳としては、来光川流域が約5割、大場川流域が約3割を占め、ほか深沢川及び境川となっています。また、境川と函南冷川では、許可水利として雑用水(養魚用)に利用されています。なお、柿沢川では明治時代に発電所が建設されて函南町に電灯がついていましたが、大正時代の丹那トンネル工事に伴って水量が減少したため、発電所は閉鎖され、現在は利用されていません。 狩野川中部では、箱根山系から丹那山系にかけて浸透性に富んだ火山性の地質が広く分布し、このような源流域を持つ河川では流況が安定しており、また豊富な湧水や地下水も利用されているため、これまでに顕著な渇水被害は発生していません。
また、取水による断水区間の発生などの問題も発生しておらず、河川流量に概ね見合った水利用が行われていると考えれます。