流域の暮らし
流域の産業
波多打川水系が位置する静岡市清水区は、かつては一部の教科書で、農業・工業・商業の三つがそろった都市としてとりあげられたことがある地域でしたが、近年では第3次産業の従業者数の割合が最も多く6割以上を占め、年々増加しています。この流域は「いはらみかん」の生産地として名高いのですが、第1次産業の従業者数の割合は1%未満です。
静岡市清水区の農業は、「みかん」と「お茶」のほか「いちご」や「ばら」などの栽培が盛んで、波多打川流域では現在も県営畑地帯総合整備事業により4地区で整備が進められています。庵原地区の経営耕地面積を見ると、全体的に耕地の減少が見られますが、畑地の面積は増加しています。
静岡市清水区の工業は、特定重要港湾である清水港を有し金属(アルミ)、機械、食料品(缶詰)、木材・木製品(製材)などの臨海工業を中心に発展しています。近年の製造品出荷額等を見ると、平成15年までは減少傾向にありましたが、平成16年以降は回復の兆しが見えています。
静岡市清水区の産業別人口
庵原地区の経営耕地面積の変化(販売農家)