志太田中川水系

志太田中川,泉川

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地形

志太田中川の流域は、大井川扇状地の扇央部・扇裾部と沿岸の砂礫州から成っている。したがって、その海抜高度も最高で36mで、海岸部に近づくに従い順次高度を減じているが、大井川と古流大井川、大井川の分流であった田中川流域部分では高度上突出部分がみられる。そして砂礫州の向背湿地で最低高度となり、砂礫州で再び高度を上げている。
砂礫州とその向背湿地をのぞくほぼ全域に自然堤防が発達し、散居集落をのせており、自然堤防間の凹地にはかって大井川の分流であった田中川・泉川はじめ多くの小河川が流れていた。しかし、古代駿・遠両国の国境いとなった古流大井川筋の堺川はじめ多くの分流も戦後の大規模な農用地基盤整備事業(土地改良)によって、コンクリート壁で囲われた用排水路にとって代えられ、昔日の姿はまったく見られない。
[参考:大井川町史上巻、昭和59年11月3日、大井川町]

地質

志太田中川流域は大井川の自然河川時代にさかんに運搬・堆積された硬砂岩・砂岩を主体とした砂礫によって厚く覆われている。図2-1-7に静岡県の沖積平野とその表層地質を示す。
[参考:大井川町史上巻、昭和59年11月3日、大井川町]

 図2-1-8 志太田中川水系の表層地質図
図2-1-8 志太田中川水系の表層地質図

 図2-1-9 志太田中川水系の土壌図
図2-1-9 志太田中川水系の土壌図