水利用の現状
興津川の水利用は、許可水利権2件でこれらの最大取水量の合計は約1.35m3/sとなる。
このうち水道用水として1.27m3/sの許可水利があり、旧清水市の80%以上の給水を担い、重要な水源となっている。この他、農業用水として約120haのかんがいに利用されている。
また、興津川の承元寺地点における最近10ヶ年の平均渇水流量は約1.1m3/s(流域面積100km2あたり1.0m3/s)であり、興津川上中流部は比較的流量が豊かとなっている。
承元寺地点流況(堰上流取水前)
承元寺地点取水量流況
承元寺地点(堰下流)
水利権量の整理
水利用に関する課題
興津川下流部においては、降雨の少ない冬期において、下流部の承元寺堰において水道用水が満足に取水できないことや、取水後の河川流況が悪化することも度々みられ、興津川から水道用水を取水する静岡市は、国等関係機関との連携により、異常渇水時の対応を進めている。
近年の渇水被害
承元寺取水堰の状況