治水に関する課題
興津川では河川改修が行われてきたが、狭窄部等で年超過確率1/10程度の洪水に対して人家の浸水被害が想定されることから、流下能力の向上が必要となっている。
支川の布沢川では、昭和30年代の初期から護岸工等の治水事業が行われてきたが、最新の降雨状況に対して、年超過確率1/10の流下能力がなく、現況河岸高は計画堤防高に対して不足しており、人家の浸水被害の発生が想定されることから流下能力の向上が必要となっている。
興津川河口部の海岸における「計画津波」に対する必要な堤防高は、T.P.+6.5mと設定されており、海岸堤防は既に整備済みである。
しかし、興津川の右岸堤防は、河口から新興津川橋までの区間で海岸堤防より低いため、静岡県の津波対策の基本的考え方(海岸堤防の施設高のレベルバック)に沿って整備が必要となっている。