過去の水害
興津川では洪水災害の記録は古くから残されており、流域の人々の生命と暮らしが脅かされてきました。近年では、昭和54年以降数回にわたり人家等への被害が発生し、公共土木施設への被害は毎年のように発生しています。昭和58年8月下旬の豪雨により、被害家屋121棟、被害額約45百万円もの被害が発生しています。昭和54年の台風第20号により、興津川流域では被害家屋55棟、被害総額約41百万円もの被害が発生し、このうち支川の中河内川では被害家屋43棟、被害額は約34百万円の被害が発生しています。近年では、平成26年10月の台風第18号による内水氾濫によって、床下浸水1棟、床上浸水8棟の被害が発生しています。また、布沢川でも過去より洪水災害を受けています。
興津川の大きな河川改修としては、昭和57年より局部改良事業として、中河内川合流部付近において合流形状の改良、取水堰の切り下げ等が行われました。また、下流部においても昭和53年より耐震対策河川事業として、東海地震による津波の襲来に備え、河川堤防の強化、護岸等が施工されました。
支川布沢川では、昭和37年までの改修以降大きな被害は生じていませんが、昭和27~34年において連続して大きな洪水被害が発生しています。
布沢川の主な洪水被害