興津川水系

興津川,小河内川,中一色川,中河内川,神沢原川,湯沢川,布沢川,黒川,石沢川

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基本情報

水系名

興津川水系(おきつがわすいけい)

河川ごとの紹介

興津川(おきつがわ)
[延長]21,700m
[起点]小樽沢合流点
[終点]海に至る

小河内川(こごうちがわ)
[延長]5,300m
【左岸】
[起点]静岡市清水河内字坂本373番の1地先(静岡市清水区河内字坂本373番の1地先)
[終点]興津川への合流点
【右岸】
[起点]静岡市清水河内字坂本388番地先(静岡市清水区河内字坂本388番地先)
[終点]興津川への合流点

中一色川(なかいっしきがわ)
[延長]2,500m
[起点]今一色沢合流点
[終点]小河内川への合流点

中河内川(なかごうちがわ)
[延長]8,900m
[起点]姥沢合流点
[終点]興津川への合流点

神沢原川(かんざわばらがわ)
[延長]1,100m
[起点]静岡市清水中河内字寺海戸3162番の1地先の奥平橋(静岡市清水区中河内字寺海戸3162番の1地先の奥平橋)
[終点]中河内川への合流点

湯沢川(ゆざわがわ)
[延長]2,045m
[起点]静岡市清水中河内字庚申島5407番地の湯沢橋(静岡市清水区中河内字庚申島5407番地の湯沢橋)
[終点]中河内川への合流点

布沢川(ぬのざわがわ)
[延長]4,764m
[起点]静岡市清水吉原字本沢入2531番の14地先のワル沢合流点(静岡市清水区吉原字本沢入2531番の14地先のワル沢合流点)
[終点]興津川への合流点

黒川(くろがわ)
[延長]1,395m
[起点]静岡市清水西里字宮羽根1291番地先の市道橋(静岡市清水区西里字宮羽根1291番地先の市道橋)
[終点]興津川への合流点

石沢川(いしざわがわ)
[延長]940m
[起点]静岡市清水河内字木風807番地先の木風橋(静岡市清水区河内字木風807番地先の木風橋)
[終点]興津川への合流点

興津川水系の概要

興津川は、その源を静岡市の山梨県境の田代峠に発し、黒川、布沢川、中河内川などの支川を併せながら静岡市の旧清水市区域の東部を流下し駿河湾に注ぐ二級河川である。
流域は、静岡市清水区の両河内、小島、興津の三地区にまたがり流域面積は約120km2、幹川流路延長は約22kmである。
興津川は、旧清水市の水道水を一手に供給するとともに、旧清水市の中心市街地からも手軽にいける景観にも優れた河川として、「静岡県のみずべ100選」にも選ばれている。また、狩野川と並び県内では、最も早くアユ漁の解禁される河川としても知られており、四季を通じて市民が川と親しむ姿が見られる。

 興津川流域図
興津川流域図

河川の概要

興津川は、その源を清水市の山梨県境の田代峠に発し、石沢川、黒川、布沢川、中河内川、小河内川などの支川を併せながら駿河湾に注ぐ二級河川で、流域面積は約120km2、幹線流路延長は約22kmである。

 興津川県管理河川位置図
興津川県管理河川位置図

興津川

(ア)上流部(石沢川合流点より上流)

興津川の上流部河道は、山間の谷底低地にあり、沿川の土地利用は、河川と山地に挟まれた狭隘な区域に道路や農地、僅かな宅地等が見られる。
河川の縦断勾配は概ね1/100程度の急勾配で、全区間が掘込河道区間である。
自然なみお筋により瀬淵が形成され、河床は人頭大の石礫が表層を覆っている。

 石沢川合流点付近の興津川
石沢川合流点付近の興津川

(イ)中流部(承元寺取水堰~石沢川合流点付近)

興津川の中流部は、上流部と比較して谷底低地がやや広くなり、河川の縦断勾配は概ね1/100~1/200程度の急勾配であり、山付き区間と築堤区間が混在している。
河道は大きく山間地を蛇行して、瀬・淵が連続して形成されている。

 中流部の状況(1)
中流部の状況(1)

 中流部の状況(2)
中流部の状況(2)

(ウ)下流部(承元寺取水堰より下流)

興津川下流部においては、川幅が広く護岸が整備されている。
新幹線橋下流付近では露頭岩も見られ、淵(福山淵)が形成されている箇所も見られる。

 下流部の状況
下流部の状況

小河内川

小河内川は、流域面積約15.6km2、指定区間延長5.30kmの一次支川であり、興津川に合流する県管理支川のうち、最下流部に位置する支川である。

 小河内川 3.1k付近
小河内川 3.1k付近

中一色川

中一色川は、流域面積約4.4km2、指定区間延長2.50kmの二次支川である。
河道は清水区小河内西部の山地に源を発し、新東名高速道路の高架橋を通過し、最下流部で地形に沿って大きく湾曲し北に向きを変えて、小河内川3.0k付近に合流する。

 中一色川 0.1k付近
中一色川 0.1k付近

中河内川

中河内川は、流域面積約26.3km2、指定区間延長8.90kmで興津川水系において最大の一次支川である。
河道は清水区中河内の樽峠に源を発して南流し、途中で湯沢川、神沢原川などの支川を合流して、興津川10.7k付近に合流する。河道沿いは県道195号が並走し、県道沿いには宅地が隣接し、河岸は連続して護岸整備がなされている。

 中河内川 1.5k付近
中河内川 1.5k付近

神沢原川

神沢原川は、流域面積約5.4km2、指定区間延長1.10kmの二次支川である。
流域の大部分は険しい山地であり、源流から直線的に流下し、中河内川5.0k付近に合流する。

 神沢原川 0.2k付近
神沢原川 0.2k付近

湯沢川

湯沢川は、流域面積約6.1km2、指定区間延長2.045kmの二次支川である。
河道は山間地を直線的に流下した後、地形に沿って大きく蛇行し、中部横断自動車道の高架橋を通過して中河内川6.7k付近に合流する。

 湯沢川 1.3k付近(中部横断自動車道横断付近)
湯沢川 1.3k付近(中部横断自動車道横断付近)

布沢川

布沢川は、流域面積約8.1km2、指定区間延長4.764kmの一次支川である。
河道は山間地を東流した後、北に向きを変え、ほぼ直線的に布沢地区を流下した後、興津川15.1k付近に合流する。

 布沢川 0.9k付近
布沢川 0.9k付近

黒川

黒川は、流域面積約12.3km2、指定区間延長1.3.95kmの一次支川である。
河道は清水区西里の薬師岳に源を発し、北東に流下して興津川17.1k付近に合流する。
流域の大部分は山地であり、流域上流部は、フォッサマグナの西縁にあたる糸魚川~静岡構造線がある。平成29年には糸魚川~静岡構造線の大規模な露頭が清水区西里で発見されている。

 黒川 0.3k付近
黒川 0.3k付近

石沢川

石沢川は、流域面積約8.4km2、指定区間延長0.94kmの一次支川である。
河道は真富士山(標高約1,343m)に源を発し、南東に流下して、興津川13.4k付近に合流する。黒川と同様、流域の大部分は山地であり、流域上流部は、フォッサマグナの西縁にあたる糸魚川~静岡構造線がある。

 石沢川 0.2k付近
石沢川 0.2k付近