土地利用(中流七曲ブロック
中流七曲りブロックは南アルプス南麓に位置し、流域の土地利用としては、山林が流域全体の約90%を占めるという特徴を有している。また、大井川沿いの傾斜地は日当たりが良いことから茶の栽培に適しており、茶畑などの農地として多く利用されている。
宅地などの資産は大井川沿いの河岸段丘上に形成された氾濫原に位置しており、川根本町千頭地区は家屋や鉄道駅などの資産が集積する地区となっている。
中流七曲りブロックの土地利用状況(出典:大井川水系中流七曲りブロック河川整備計画)
土地利用(下流ブロック)
下流ブロックの土地利用は、上流域は山地が広がり、河川沿いは集落や水田・畑、茶畑として利用されている。下流域ではJR東海道本線沿線に島田市、旧金谷町の市街地が広がっており、市街地の多くはDID区域となっている。
現在の土地利用は図に示すように、流域の約5割が山地で、市街地や田畑が4割、河川地が1割を占めている。
土地利用の変遷については、かつての東海道の宿場町を中心に下流域で市街化が進んでおり、昭和46年の国道1号バイパスの開通や昭和61年のJR東海道本線六合駅の新設等、交通の利便性に伴い、明治時代には約5%であった市街地の割合が約16%まで増加している。
河川流域ごとに見ると、下流域の大津谷川、伊太谷川、大代川、新堀川、清水川流域では市街化が進み、市街地の割合が年々高くなっている。上流域の尾川、童子沢川、相賀谷川流域では、市街地の割合が低く、市街地の割合もほぼ横ばいとなっている。
図1.5 現況の土地利用状況図
図1.6 下流ブロックの市街地の変遷
図1.7 各河川流域の市街地の割合の変遷