都田川水系

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流域は、浜松市、湖西市の2市にまたがり、総人口は約83万人、総世帯数は約31万世帯(平成22年国勢調査)である。
流域の土地利用構成は、平成21年時点で、森林が約36%、水田や畑地等の農地が約27%、宅地等の市街地が約20%、その他が約1%となっているが、特に流域の東部に位置する新川流域は市街地が約58%を占め、市街化の進展が著しい。

  平成21年の土地利用

図1-2 平成21年の土地利用(出典:都田川水系河川整備計画)

流域には、東京圏と名古屋圏を結ぶ東名高速道路をはじめ、JR東海道新幹線、JR東海道本線が通り、三ヶ日インターチェンジ、浜松西インターチェンジを有するとともに、東海道新幹線浜松駅が流域の東側に位置しており、広域的な交通アクセスに恵まれている。また、東西には我国の動脈をなす国道1号をはじめ、国道362号が走り、南北に国道301号、国道257号が走り、本流域内や周辺地域との交流を支える幹線道路網の整備が図られている。
さらに、三遠南信地域の中枢都市圏として、また、太平洋沿岸地域と日本海沿岸地域を結ぶ交流の発展を目指して、南北の広域幹線軸となる三遠南信自動車道と、我国の東西軸の一層の強化を図る新東名高速道路の整備が進められており、引佐インターチェンジの設置と東名高速道路との連絡道の開通により流域の更なる発展が期待されている。

 流域の交通網

図1-3 流域の交通網(出典:都田川水系河川整備計画)

又、流域内では、みかんに代表される北部の農業、自動車・オートバイなどの輸送機械、楽器及び光産業などに代表される東部や西部の工業、アサリやクルマエビに代表される浜名湖の漁業、浜名湖を中心に年間300万人以上が訪れる観光産業など、国内のみならず海外にも情報発信できる各種の産業と、音楽のような歴史、風土や産業に根ざした文化が発達している。このように都田川流域は、県西遠地域における社会、経済、文化等の基盤をなすとともに、豊かな自然空間や良好な景観を有していることから、本水系の治水・利水・環境についての意義は極めて大きい。