地形・地質
流域の地形
都田川流域は、遠州灘を底辺にして北の鳶ノ巣山(標高約700m)を頂点に、東の三方原台地、西の湖西連峰をその範囲としている。北部山地は豊かな森林資源を有し、鳶ノ巣山を最高峰として浅間山、富幕山が連なっている。流域東部に位置する三方原台地は、浜名湖までほぼ三角形に広がる砂礫台地で、かつての天竜川の扇状地性氾濫原が、その後の地盤隆起により現在の地形が形成されたものである。一方、流域西部の湖西市付近の台地は、侵食が進み丘陵地性地形を呈している。低地の遠州灘を形作る砂浜は、天竜川の搬出した土砂が沿岸流によって運搬堆積されたものであり、浜名湖は、明応大地震(1498年)により今切口で遠州灘とつながった。
出典:「土地分類図(静岡県)監修:国土庁土地局国土調査課、発行:(財)日本地図センター」
図1-4 都田川水系の地形分類図(出典:都田川水系河川整備計画)
流域の地質
流域の地質は、河川沿い及び浜名湖周辺では、礫・砂・シルト(泥)・粘土を主とする沖積層からなり、東部浜松市及び西部湖西市などでは、礫層を主とする洪積層から形成されている。又、浜名湖北部地域の旧細江町・旧引佐町・旧三ケ日町に広がる中・古生層は、中生代から古生代の造山運動によって形成された古い地層で、三波川変成岩類などからなっている。
出典:「土地分類図(静岡県)監修:国土庁土地局国土調査課、発行:(財)日本地図センター」
図1-5 都田川水系の表層地質図(出典:都田川水系河川整備計画)