観光地
現在の南伊豆町の基幹産業は観光産業です。青野川沿いの下賀茂温泉は、緑深い山々に囲まれた閑静な温泉街で、川沿いに温泉施設や宿泊施設が点在し、川沿いから湯けむりが立ちのぼる特徴的な景観を形成しています。また、文豪幸田露伴がこよなく愛した地としても知られ、幸田露伴と下賀茂温泉の関わりを伝える文学記念碑も建てられています。
青野川河口から中流部にかけてと支川二条川の一部は富士箱根伊豆国立公園に含まれています。
河口の弓ヶ浜海岸はアカウミガメの産卵地としても有名で、白砂青松の海水浴のメッカとして下賀茂温泉と並ぶ南伊豆町の二大観光拠点となっています。 この観光業以外で青野川流域の産業としては農業と漁業の第1次産業が主体となります。農業は野菜、花き栽培の他、青野川水系の河川水を利用して約190ヘクタールで水稲が栽培されています。
青野川では地域住民の手により沿川に桜や柳の植樹が行われるなど地域との関係が深く、身近な安らぎと憩いの場として、散策、ジョギング、釣りなどに利用されているほか、観光客の多い中下流域では訪れた人が自然とふれあえる貴重な場所として、さらに、黒潮和太鼓祭、産業 まつり、青野川マラソン大会などのイベントの場としても利用されています。特に、青野川沿いに植樹された桜と菜の花が咲く 2~3月にかけて、下賀茂温泉の青野川沿いを中心に開催される「みなみの桜と菜の花まつり」は、多くの観光客でにぎわいます。