河川の利用及び住民との関わり
志太田中川では、大井川用水を通じて大井川の水が流入し、農業用水として農地のかんがいに利用されてきた。
志太田中川水系の流況については、現在、水系内において継続的な流量観測が行われていないため流況は不明であるものの、大井川用水や湧水等の影響により平常時の河川流量はかんがい期、非かんがい期ともに豊富で、これまでに大きな渇水被害は生じていない。
河川空間の利用としては、上中流部を中心に堤防が遊歩道や桜並木などとして整備され、散策や憩いの場として利用されている。
また、地域住民により沿川へのスイセンの植付けや泉川合流点付近の水路でホタルの飼育が行われるとともに、河口付近において「河川美化協力会」によるゴミ回収活動や、旧大井川町内の各まちづくり委員会による、管理道の遊歩道整備や除草、水草の除去などの活動が継続的に行われており、河川を軸とした活動が活発な地域である。