坂口谷川水系

坂口谷川

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基本情報

水系名

坂口谷川水系(さぐちやがわすいけい)

河川ごとの紹介

坂口谷川(さぐちやがわ)
[延長]10,570m
[起点]静岡県榛原郡榛原町坂口字大沢1762番の37地先の東海道新幹線橋(静岡県牧之原市坂口字大沢1762番の37地先の東海道新幹線橋)
[終点]海に至る

河川及び流域の概要

坂口谷川は、大井川河口から御前崎までの榛南地域と呼ばれる地域に位置する河川で、その源は静岡県牧之原市赤坂地先赤坂池に発し、牧之原市の東側丘陵地の間を蛇行しながら、9つの準用河川と合流して流下し、駿河湾に注ぐ、流域面積約21.7km2、幹川流路延長約10.6kmの二級河川です。
流域の地形は上流の大部分は丘陵や山地に覆われています。また、中流部は扇状地からなる低地が、下流部は三角洲が発達した低地が広がっています。
坂口谷川の河床勾配は、上流部は1/40~1/65程度、中流は1/120~1/250程度、下流部は1/1000程度となっています。また、上・中流部は概ね掘込河道、下流部は築堤河道となっています。
地層は、上流部は泥層、礫層、中流部は泥質堆積物、下流部は砂質堆積物により形成されています。
土地利用は、宅地が約32%であり、水田が約18%、畑・原野が約20%、山地が約30%となっていますが、今後の流域の開発や交通網の整備に伴い、市街化の進展が予想されています。
気候は、静岡県の大部分の地域と同様に極めて温暖で、夏季は高温多湿、冬季は温暖少雨の表日本式気候(太平洋型気候区)に属しています。
近傍の静岡地方気象台における年平均気温は15.6℃、御前崎気象観測所における年平均気温は16.4℃と年間を通じて温暖な気候であり、平均年間降雨量については近傍の静谷観測所において1,967mmと、全国平均に比べて多いです。
人口は増加傾向である一方で、世帯数は昭和60年から平成22年にかけて約1.5倍となっており、核家族化していることが伺えます。牧之原市の年齢別の人口構成をみると、昭和60年から平成17年にかけて70歳以上の高齢者の割合が約1.9倍に増加し、9歳以下の子供の割合が0.65倍と減少しており、顕著に少子高齢化の傾向が伺えます。
産業については、坂口谷川流域の大部分を占める牧之原市は日本有数のお茶の産地であり、生産量は静岡県全体の約16%(平成20年度)となっています。また、吉田町のウナギの養殖生産量は、静岡県全体の約21%にあたり、主要な生産拠点となっています。
流域を含む静岡県中西部では、陸・海・空の交通ネットワークづくりが進められており、特に空の交通拠点として富士山静岡空港が平成21年に開港されるなど、新たな交流拠点となる地区として今後も市街化が予想されています。
陸の交通網としては、東名高速自動車道のほか、国道150号が海岸線を通り、さらに、国道150号から坂口谷川に沿って北へ延びる県道細江金谷線が、富士山静岡空港への重要なアクセス道路となっています。また、河口付近では国道150号バイパスが整備中です。
流域全体に渡り、16の文化財(県指定3、市指定13)が存在します。また、流域には坂口海渡と遺跡、前玉原遺跡、宮下遺跡、星久保遺跡、倉見原遺跡の5箇所の遺跡が存在します。