過去の水害
太田川水系の洪水被害としては、古くは享保19年(1734年)に記録が残るほか、昭和29年9月、昭和49年7月、昭和50年10月、昭和57年9月、平成10年9月出水による洪水を始め、たびたび河岸の決壊や溢水を繰り返しています。特に、昭和49年7月洪水は七夕豪雨とも言われ、台風8号と梅雨前線の影響により観測史上例を見ない豪雨となり、太田川本川の3ヶ所で堤防が破堤、家屋の全壊流失87戸、浸水家屋2,240戸、農地浸水989ヘクタールにのぼる大災害となっています。昭和57年9月洪水は、台風18号により粟ヶ岳雨量観測所で571mmという記録的な雨量を観測しており、掛川市内の逆川の堤防の決壊や溢水により床下浸水2,384戸、床上浸水1,131戸に及ぶ大災害となりました。この災害により逆川では、災害救助法の適用や河川激甚災害対策特別緊急事業の指定を受け改修が行われました。