勝間田川水系

勝間田川,朝生川,三栗川

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自然環境

勝間田川の下流域(深谷橋より下流)

河口から深谷橋下流域では、湾曲部に州が形成されており流れが多様に変化しています。形成された州にはヨシやマコモなどの抽水性植物群落が形成され、鳥類、魚類の稚魚の良好な隠れ場となっています。

その中でも流れが穏やかな河口付近は、サギ類、タゲリなどの鳥類をはじめ、コアジサシなどの潜って魚類を採取する鳥類が見られます。
魚類はマハゼ、メダカ、アカメをはじめ豊富な種類の淡水魚、汽水魚が生息しています。また、2月~5月の期間では河口部の港橋でシロウオの遡上が確認されています。植物は海浜性植物群落が見られます。
また、勝間田川河口部には静岡県でも数が少ない河口干潟が形成されています。魚類はチワラスボ、カワヨウジをはじめとして、クロコハゼ、ヒナハゼなどのハゼ科魚類が確認されています。鳥類は干潟周辺に生息する豊富な魚類や底生生物を狙ってコアジサシ、カワウ、サギ類が見られます。植物はヨシ群落が形成されています。

河口干潟の写真河口干潟

中流域(深谷橋付近より上流)

中流域では、寄り州によって流れが蛇行し、小規模ながら連続した瀬や淵を形成しています。寄り州には河道内を覆いつくすようにツルヨシ、オギなどがまとまって繁茂しており、鳥類、魚類の生息の場となっています。鳥類はアオサギ、オオヨシキリなどが挙げられ、魚類は瀬を産卵場とするウグイ、オイカワなどが生息するほか、ホトケドジョウやアユが確認されています。

上流域(智生寺橋より上流域)

上流域は蛇行が著しく、河道内に発達した中州や交互砂州、瀬や淵を形成しており、州には抽水性植物群落が繁茂しています。また、川岸には樹木が成長し水面を覆うように枝が張り出し影を落とすことにより、魚類の生息環境が形成されています。水辺にはカワセミ、ハクセキレイ、セグロセキレイといった鳥類が生息し、魚類は淵を産卵場所とするタカハヤや、川とつながる細流を産卵場所とするシマドジョウなどが生息するほか、コヤマトンボなどの底生生物も生息しています。

上流部の状況の写真上流部の状況