観光・レクレーション
伊東市は主に首都圏から年間約600万人が訪れる国内有数の温泉観光地であり、観光が主要な産業となっている。
伊東大川流域の下流部沿川に分布する伊東温泉は、全国有数の温泉湧出量(約33,000L/分)を誇り、いでゆ橋(0.4km)下流左岸には、昭和初期建造の旧温泉旅館東海館(伊東市指定文化財)があり、伊東大川を中心とした風景は伊東八景のひとつにも選定されている。また、川沿いには、桜並木や柳並木が整備された松川遊歩道が設定されており、春には桜のライトアップイベント「松川灯りの小径」が開催される。また、伊東大川の河川空間を利用するイベントとしては、松川タライ乗り競争や燈籠流しのほか、伊東大川に設置した水上舞台で郷土芸能が披露される「伊東祐親まつり」など、四季折々に開催される。また、海上安全・豊漁を祈願する「伊東秋まつり」も、海とつながりの深い当地域に特徴的なイベントである。
上流の奥野ダム松川湖は、県内外から多数の来訪者があり、釣りのほか、湖畔に整備された広場や遊歩道で四季折々の自然に触れながらレクリエーションを楽しむことができる。また、毎年6月には伊東市主催のホタル観察会が開かれるほか、夏季には、ウォーキングイベントや奥野ダムについての理解を深めてもらう機会として一日ダム教室などのイベントが開催されている。
また、伊豆半島は、今から100万年ほど前に、南からやってきて本州に衝突して形成されたとされており、地質学的に特異な地域であり、その価値が認められ、「世界ジオパーク」の認定を受けている。(2018年4月認定)
流域の主なイベント・祭り