山川水系

山川,水口川,横瀬川,清越川

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河川環境

流況については、現在、水系内において継続的な流量観測が行われていないため不明であるが、これまでに大きな渇水被害は発生していない。
水質については、環境基準の類型指定がなく、過去の水質調査データがないが、流域住民を対象としたアンケートでは、約7割の人がきれいと答えている。
下水道の整備状況については、流域が位置する伊豆市土肥地区における下水道普及率が近年で約60%程であるが、市街地が集中する下流域の整備は完了している。上流の下水道未整備箇所については、合併浄化槽による処理が行われている。
生息する魚類及び底生動物については、感潮区間にあたる河口域では、スズキが確認されており、下流・中流域では、アユやシマヨシノボリ、ヒラテテナガエビが確認されている。
また、上流域は、ルリヨシノボリやヤマトヌマエビが確認されている。希少種としては、「環境省レッドリスト2015」に掲載されているニホンウナギ(絶滅危惧IB 類)やカマキリ(アユカケ)(絶滅危惧II 類)のほか、「静岡県版レッドリスト(平成16 年)」に掲載されているアマゴ(要注目種)が確認されている。
生息する鳥類については、流域内で「静岡県版レッドリスト(平成16 年)」に掲載されているコシアカツバメ(準絶滅危惧)やヤマセミ(絶滅危惧II 類)、ハヤブサ(絶滅危惧II類)が確認されているほか、ガビチョウやソウシチョウといった外来生物も確認されている。
山川水系では、山地からの豊富な水や土砂生産、そして海との連続性により多様な動植物の生息・生育・繁殖環境を形成しているが、その一方で、河川内施設により生態系の連続性が遮られており、今後、生態系に配慮した構造に改善していく必要がある。