山川水系

山川,水口川,横瀬川,清越川

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基本情報

水系名

山川水系(やまかわすいけい)

河川ごとの紹介

山川(やまかわ)
[延長]3,600m
[起点]静岡県田方郡土肥町土肥字根ノ神頭3406番の1地先の町道さる橋(静岡県伊豆市土肥字根ノ神頭3406番の1地先の町道さる橋)
[終点]海に至る

水口川(みのぐちがわ)
[延長]1,000m
[起点]静岡県田方郡土肥町土肥字上水口洞3559番の1地先の砂防堰堤(静岡県伊豆市土肥字上水口洞3559番の1地先の砂防堰堤)
[終点]山川への合流点

横瀬川(よこせがわ)
[延長]850m
[起点]槍沢合流点
[終点]山川への合流点

清越川(せいごしがわ)
[延長]500m
【左岸】
[起点]静岡県田方郡土肥町土肥字上清越1909番地先(静岡県伊豆市土肥字上清越1909番地先)
[終点]山川への合流点
【右岸】
[起点]静岡県田方郡土肥町土肥字俎洞3886番地先(静岡県伊豆市土肥字俎洞3886番地先)
[終点]山川への合流点

河川及び流域の概要

山川は、その源を伊豆市土肥の棚場山西麓に発して西に流下し、途中、支川の清越川、横瀬川、水口川と合流して、土肥の市街地を貫流して駿河湾に注ぐ、流域面積約23.0km2、幹川流路延長約4.0km の二級河川である。
流域の地形は、上流から中流の大部分が山地や火山地であり、下流は沖積低地が河川沿いにわずかに形成されている。
流域の地質は、伊豆半島が海底火山群であった時代の火山噴出物が流域中央に分布し、その上流には伊豆半島誕生後の陸上火山である棚場火山に由来する火山岩類が分布し、下流の低地には、砂礫層や泥砂礫互層といった未固結堆積物が分布している。
山川の河床勾配は、上流部は1/30 程度、中流部は1/50 程度、下流部は1/100 程度と比較的急勾配である。また、上流部は掘込河道であり、中・下流部の一部が築堤河道となっている。
流域の気候は、静岡県の大部分の地域と同様に温暖で、夏季は高温多湿、冬季は温暖少雨の表日本式気候(太平洋型気候区)に属している。年平均気温は約16.2℃(松崎地域気象観測所)と年間を通じて温暖な気候であり、平均年間降雨量については約1,750mm(土肥地域気象観測所)で全国平均と同程度である。
流域の土地利用は、山林が約91%を占め、水田・畑・原野が約5%、宅地が約3%となっている(平成21 年度)。土肥地区の山林の多くが民有林であり、民有林のうち約5割が人工林である。一方、宅地の多くは、河川沿いや下流の低地に形成されている。
流域が位置する伊豆市土肥地区の人口は昭和25 年の約10,370 人をピークに年々減少し、平成22 年では約4,400 人である。世帯数についても平成7年の約2,200 世帯をピークに減少し、平成22 年では約1,900 世帯である。また、老年人口(65 歳以上)の割合は増加傾向にあり、平成22 年時点の高齢化率は約40%である。
伊豆市土肥地区の産業については、就業人口の約75%が第3次産業に従事しており、中でも「飲食業・宿泊業」の就業人口が最も多い。土肥地区には、土肥温泉や土肥金山、土肥海水浴場等、歴史や自然を活かした観光資源が豊富で、ホテル・旅館等が多く立地しており、西伊豆有数の観光地となっている。流域内の農業に関しては、中流域に河川の水を利用した水田地帯が分布しており、稲作がおこなわれているほか、山地ではみかんや原木しいたけの栽培が行なわれている。また、全国で土肥地区にしかない白枇杷が特産物として一部の農家で栽培されている。また、山川河口部に位置する地方港湾の土肥港は、清水港と結ぶカーフェリーが寄港する西伊豆の海の玄関口であるとともに、近海漁業の基地として地域の水産業を支えている。
陸の交通は、伊豆半島の中央部と西海岸を結ぶ主要幹線道路の国道136 号が山川に沿って通っている。現在、道路改良工事が進められており、今後、伊豆縦貫自動車道の延伸とともに伊豆半島内外からのアクセス向上が期待される。
海の交通は、土肥港と清水港の間で、駿河湾を横断するフェリーの定期就航している。平成25 年(2013 年)4月、この海上ルートが県道223(ふじさん)号に認定された。今後、静岡県の新たな観光資源として、交流人口の拡大に期待がかかっている。
流域の河川に関わる歴史や文化としては、確認されている遺跡や古墳等から、少なくとも縄文時代前期にはこの地域で人々の暮らしが営まれていたことが推定される。また、流域に位置する土肥金山は、戦国時代末期から江戸時代にかけて最盛期を迎え、周辺に人家が立ち並ぶ様子は「土肥千軒」と称されるほどであった。その後、一度は衰退したが、明治時代末期から昭和30 年代にかけて、最新機械の導入により採掘量を増やし、再び隆盛を極めた。当時の産金量は全国第2位を誇ったが、採算の悪化等により昭和40 年(1965 年)に閉山した。
現在は、観光坑道が整備されており、土肥地区の重要な観光資源となっている。また、安楽寺の境内には、土肥温泉発祥の湯「まぶ湯」がある。明治以降、土肥温泉の名が知られるようになり、次第に旅館が増えていった。詩人若山牧水は通算5回も長期滞在をしており、記念像が河口の土肥大橋付近に設置されている。現在は、6種の源泉を市で集中管理し、旅館等に配湯している。

 

河川の整備の基本となるべき事項

1.基本高水並びにその河道への配分に関する事項

基本高水のピーク流量は、既往の洪水や河川の規模、流域内の資産・人口等を踏まえ、県内の他河川とのバランスや既往の治水施設の整備規模を考慮し、年超過確率1/30 規模の降雨による洪水を対象として、基準地点水神橋において230m3/s とし、これを河道へ配分する。

基本高水のピーク流量等一覧表
河川名 基準地点 基本高水のピーク流量(m3/s) 河道への配分流量(m3/s)
山川 水神橋 230 230

2.主要な地点における計画高水流量に関する事項

計画高水流量は水神橋において 230m3/s とする。さらに、横瀬川等の支川と合わせ、河口において340m3/s とする。

 計画高水流量配分図

山川計画高水流量配分図(出典:山川水系河川整備基本方針)

3.主要な地点における計画高水位及び計画横断形に係る川幅に関する事項

山川における河道計画は、沿川の地形、土地利用状況を考慮し、基本的に現況の河道を尊重しながら、河川整備の理念に沿って計画高水流量以下の流量の安全な流下、川が有する豊かな自然や景観の保全、容易な維持管理等が可能な横断形を目指すこととし、主要な地点における計画高水位及び計画横断形に係る概ねの川幅は以下のとおりとする。

主要な地点における計画高水位、川幅
河川名 地点名 河口からの距離(km) 計画高水位T.P.(m) 川幅(m)
山川 水神橋 1.5 T.P.+24.0 26
河口 0.0 T.P.+8.5※1 -

(注)T.P.:東京湾中等潮位
※1:計画津波水位

4.主要な地点における流水の正常な機能を維持するため必要な流量に関する事項

山川水系全体における既得水利としては、農業用水として約 32ha のかんがいに利用されている。
流水の正常な機能を維持するため必要な流量に関しては、今後、流況等の河川における状況の把握を行い、流水の占用、動植物の生息・生育・繁殖地の状況、流水の清潔の保持、景観等の観点からの調査検討を踏まえ適切に設定するものとする。

 山川水系図
(出典:山川水系河川整備基本方針)

山川水系図.pdf/387KB/