水辺に親しむ
天竜川の中・下流部においての河川空間利用としては、昭和42年(1967年)12月に浜松市東区国吉町から中里町にかけての河川利用を促進するため、天竜川緑地公園として芝生広場や散策路等の整備が行われました。ほかにも浜松市や磐田市の河川付近に多くのグラウンドが整備されました。
中流域では、豊かな渓流環境を利用したキャンプ利用、船明ダム湖では、レガッタやカヌーなどの水面利用も盛んに行われています。
下流域は、広い河川敷と整備された河川公園を利用して、スポーツや散策が盛んで、花火大会や凧揚げ大会などにも利用されています。また、鮎釣りが盛んなほか、船明ダム下流では観光舟下りも行われています。
安間川合流点と一雲済川合流点は水辺の楽校に登録され、環境学習利用も行われています。また、天竜川の高水敷の約8割が運動場・公園・緑地として、堤防天端は道路として利用されています。
ダム湖の利用
天竜川のダム湖の利用としては、船明ダムにおいてボート競技が盛んで、昭和61年(1986)5月の市民ボート大会をはじめ、平成3年(1991)8月に全国高等学校総合体育大会の会場として利用されています。ほかにも数多くの競技大会が開催されています。
地域との連携
中・下流域では、安全で豊かな河川の整備と管理を進めていくため、地域住民が日頃、川に対して感じていることや今後の天竜川に関する意見を聞き、豊かで親しまれる天竜川にすることを目的とした地域懇談会を開催しています。
河川の美化については、住民参画による清掃美化活動 「天竜川クリーン作戦」が行われています。
また、上流から児童等が参加する河口部でのウミガメ放流ツアーが毎年行われ、流域全体の連携が育まれています。
ウミガメ放流ツアー
安間川・一雲済川流域での河川空間利用
安間川流域での河川空間利用
安間川では、河川の里親制度が行われています。地域住民有志が河川敷を一定区間ごとに分け、担当地区の清掃や美化活動を行っています。堤防の草刈と植栽、クリーン作戦などが展開されています。
また、小学校の総合学習とNPOが連携し、地域が抱えている課題を学び、解決に向けて実践するという社会貢献型の体験学習の場としても安間川が活用されています。
一雲済川流域での河川空間利用
一雲済川流域は、堤防天端を利用した散歩、周辺の子供達の水遊び場として利用されており、自然と触れ合える貴重な空間となっています。中でも「33番池ふれアイランド」のように沿川住民が企画して整備を行った親水公園があるとともに、「一雲済川を愛する会」「上野部川を愛する会」等により河川沿川に花壇の整備や草刈りが行われるなど、住民の河川愛護活動が行われています。
また、平成10年度には「一雲済川川づくり懇談会」が開催されるなど、沿川住民等と連携した川づくりも行われています。
環境活動とリバーフレンドシップ
安間川、二俣川、阿多古川ではリバーフレンドシップとして河川清掃や除草、草花の植栽等の活動が行われています。