産業
太田川流域の産業は、温暖な気候や大都市圏近郊の優位性を生かした、茶や水稲をはじめ、ハウス栽培等、多彩な農業と、繊維産業や楽器、自動車部品、機械・電気、製薬などの商工業です。
農業は、従来、米、野菜、茶などの栽培、養蚕などが行われてきました。近年では都市化と工業化の影響を受け、高収益農業化への転換を図るようになり、磐田市(旧磐田市、旧竜洋町、旧福田町)・袋井市(旧袋井市、旧浅羽町)のメロンをはじめ、袋井市(旧浅羽町)のキュウリ、トマトのハウス栽培、磐田市(旧磐田市、旧豊田町、旧竜洋町)の白ネギ、森町の水田の裏作によるレタス栽培のほか、シイタケ栽培、海岸地帯におけるスイカ栽培など集約性の高い作物への転換が行われています。
工業は、温暖な気候や豊かな水、豊富な労働力などに恵まれた環境の中、別珍、コ ール天の織物、製茶、製タバコ、製材などの原料立地型の地場産業を中心に順調に伸展してきました。
近年では東海道新幹線、東海道本線や東名高速道路等の主要な交通基盤の充実により、自動車部品、電気・機械、楽器、食品、製薬など多種多様な企業の進出が活発に行われています。