過去の水害
菊川流域における戦後の代表的な洪水被害は、昭和57年9月洪水、平成10年9月洪水などがあげられます。
特に、昭和57年9月の洪水では、菊川本川で観測史上最大となる出水を記録し、菊川水系全域で、浸水区域面積816ヘクタール、家屋浸水2,095戸と既往最大の被害が発生しました。
また、昭和57年9月の洪水に次ぐ出水を記録した平成10年9月の洪水では、菊川水系全域で、浸水区域面積476ヘクタール、家屋浸水345戸の被害を記録し、西方川や稲荷部川、亀惣川などの未改修区間でも家屋被害が発生しました。
さらに近年では、平成16年11月に発生した集中豪雨により、西方川上流部の未改修区間で家屋被害が発生しました。
静岡県では、昭和57年9月、平成10年9月の洪水を契機に、多くの河川で河川改修を実施してきましたが、一部の未改修区間で、河川の流下断面不足を起因とした家屋被害が発生している河川もあります。
このため、河川改修等の河川整備の実施にあたっては、再度災害の発生を防止するためにも、これらの河川を優先的に整備することが重要です。