流域のくらし
流域の土地利用
菊川市、掛川市、島田市および御前崎市の4市にまたがり、流域の土地利用は、山林等が約32%、水田や畑地等が約49%、宅地などの市街地が約19%となっています。上中流域の丘陵地においてはこの地方の特産品である茶(生葉、荒葉)の特産が盛んに行われ、生産量全国1位の静岡県下で重要な生産地となっています。
交通
流域内には、JR東海道本線、東名高速道路などわが国の根幹をなす交通網が拠点があり、特に、東名高速道路、国道150号のバイパス道路の開通を契機に工業立地が進んでいます。
産業
農用地は、地形・地質に合わせた利用がされており、茶や米、メロン、イチゴなどが流域の主な産物となっています。
特に、茶は全国的に有名な特産品であり、明治時代に開墾が始まった牧ノ原台地を中心に、流域には「茶の里」と呼ぶにふさわしい緑豊かな景観が広がっています。水はけの良い牧ノ原台地の地質と、農業用水による灌漑(かんがい)も進んだことから、菊川市と掛川市の経営耕地面積のうち、約5割を茶園が占めるなど、主要な作物となっています。
平地部では稲作が中心であり、海岸付近では、砂地を利用したスイカや落花生栽培、温室を利用したメロンやイチゴの栽培も行われています。
流域の工業は、昭和44年に開通した東名高速道路菊川インターチェンジや、昭和46年に施行された農村地域工業等導入促進法(農村地域工業等導入基本計画)による工業団地の造成などを機に、多くの中小企業が進出し、第二次産業の就業人口が増加してきました。