清住緑地の生物
植物
清住緑地にみられる植物の特徴としては、湿地や水辺を好む植物が多いことがあげられます。カサスゲ、ガマ、ハンノキ、ミゾソバがその代表といえます。又、湧水中には、ミシマバイカモが見られます。これは清流のシンボルともいえる水生植物です。
昆虫
水が豊富なため、トンボ類がたくさん見られます。隣接する丸池まで含めると26種のトンボが確認されています。湧水の周辺にはアオハダトンボが見られますが、これは狩野川水系だけにしか見られません。また、アオハダトンボに似たハグロトンボも同じような環境で見られます。浅い流水を中心にオニヤンマも見られ、川底の砂泥の中からは、オニヤンマの幼虫がよく採集されます。
チョウは、モンシロチョウやベニシジミなど、どこでも普通に見られる種を中心に生息しており、緑地内には、これらの幼虫のエサになる植物が生育しています。
湧水に続く小川の流水中には、カゲロウやトビゲラの幼虫が生息しています。トビゲラの幼虫は小石などを糸で綴って巣をつくり、その中に入って生活しています。
野鳥
清住緑地で見られる野鳥は、当地をとりまく環境(湧水池、小川、湿地、水田、草地、低-高木)を反映しています。湧水池周辺ではカワセミやカルガモ、サギ類が見られ、時にはヤマセミが飛来することもあります。
地表では、キジバト、セキレイ、ムクドリなどが餌をとっています。低木層では、冬にはウグイス、アオジなどがみられ、樹上では、コゲラ、シジュウカラ、メジロなどがみられます。
季節によって、みられる種類は異なりますが、11月から4月にかけての冬をはさんだ時期に、多くの種が観察される傾向があります。