流域の産業
磐田市、袋井市、掛川市の産業大分類別就業者数(平成27年国勢調査)は、第1次産業約5%、第2次産業約40%、第3次産業が約55%である。第3次産業については「卸売業、小売業」の就業人口が最も多い。大分類(従業者数)でみる産業構造の移り変わりは、第1次産業と第3次産業が微増傾向にある一方、第2次産業が減少傾向にある。
第1次産業の従業者数比率は小さいものの、流域の多くが耕地となっており、農業は弁財天川流域における重要な産業の一つとなっており、畑地となっている沿岸域を除く平地部の殆どで、いわた用水と大井川用水を利用した稲作が行われているほか、丘陵地では茶、みかんの栽培が行われている。
流域内に点在する温室では「クラウンメロン」ブランドとして知られるメロン栽培が行われており、磐田市・袋井市・掛川市・森町を合わせた産出額は、全国トップシェアを誇っている。
また、掛川市南部地域では、江戸時代から続くさとうきびの産地で、さとうきびを製糖した「よこすか・しろ」が有名である。その歴史は寛政4年(西暦1792年)、遠州横須賀藩士が四国に渡り、さとうきびの栽培法と砂糖の製法を覚え、横須賀に帰って伝えたといわれている。
流域市(掛川市、袋井市、磐田市)の産業大分類別従業者数の推移
出典:国勢調査(出典:弁財天川水系河川整備基本方針)
産業大分類別就業人口比率の推移
出典:国勢調査(出典:弁財天川水系河川整備基本方針)
市町村別産業大分類別就業者数の推移
出典:国勢調査(出典:弁財天川水系河川整備基本方針)