流域の歴史、文化
流域内の文化財を以下に整理した。流域内には、重要文化財1件、県指定文化財8件、市指定文化財24件、計33件の文化財が点在している。
横須賀城は、かつては入り江につながる小笠山丘陵の裾野に築城されており、城の周りと東側に侍屋敷や商人の住む町が広がっていた。また、船による海上交通も、街の発展のために大きな力となっていた。毎年2月頃に梅まつりが開催され、地域の賑わいの拠点となっている横須賀城跡や横須賀城跡公園では、その流域の成り立ちをうかがい知ることができる。
流域内の文化財一覧
出典:市町資料(出典:弁財天川水系河川整備基本方針)
流域内の文化財位置図
出典:「伊豆市の文化財」(出典:弁財天川水系河川整備基本方針)
重:重要文化財、県:県指定文化財、市:市指定文化財
出典:※1 新・わたしたちの掛川市【歴史編】、※2 新袋井の文化財、※3 掛川市HP(出典:弁財天川水系河川整備基本方針)
このほか、流域内の名所として清水邸庭園・湧水亭内の「清水家湧水」が知られている。
清水家は、江戸時代に廻船業を営み、藩の御用達を勤めるなどして、「八十様にはおよびもないが、せめてなりたや殿様に」と俗謡にも歌われたほど繁栄をみた。屋敷の南に広がる回遊式の庭園も江戸時代中期に造られたものと言われている。この庭は、湧水を巧みに取り入れた、水の豊かさ清らかさに特徴がある名園であり、平成3年12月20日「静岡県みずべ百選」に選出された。
また、横須賀街道の沿道では、毎年4月に満開の桜の下で三熊野神社大祭が行われている。沿道には、清水家住宅や八百甚などの地域の歴史の核となる建築物、壁面や軒が連なる特徴的な町並みが残され、祭りの時期以外でも魅力的な飲食店やアートイベントが相まって多くの人を惹きつけている。
清水邸庭園・湧水亭
出典:静岡県掛川市HP(出典:弁財天川水系河川整備基本方針)