鮎沢川水系

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治水事業の沿革と現状

酒匂川の治水事業は、昭和22 年9月のカスリン台風により甚大な被害が生じたことを契機に、昭和24 年に建設省が計画した「酒匂川中小河川改修事業全体計画」を神奈川県が引き継ぎ、昭和25 年に事業実施の認可を受けて着工している。また、昭和40年代以降の流域の開発・都市化に伴い、治水安全度を高める必要が生じ、「酒匂川総合開発事業」の一環として、三保ダムが昭和53 年7月に完成した。その後は法定計画として昭和62 年3月に「酒匂川水系工事実施基本計画」が策定され、これまで、この計画に基づき河川整備が行われている。また、鮎沢川では、昭和34 年より東富士演習場周辺の洪水対策として河川改修を進めている他、昭和40 年、昭和47 年、平成22 年等の豪雨災害を契機とした改良復旧事業を行ってきた。
過去に実施してきた砂防事業やダム建設等の治水事業は、土砂災害や洪水被害を軽減させた一方で、本来の土砂動態を変化させ、三保ダム貯水池の土砂堆積や河道の礫河原の減少、海岸域での砂浜の侵食等の様々な課題を顕在化させた。このような課題に対して、平成16 年3月に酒匂川水系の総合的な土砂管理を推進するために「酒匂川水系土砂管理検討委員会」が設置され、平成25 年3月に「酒匂川総合土砂管理プラン」が策定された。さらに、平成25 年8月に「酒匂川・鮎沢川総合土砂管理推進連絡会議」を発足し、流域の関係行政機関が一体となって、土砂管理対策の取り組みを行っている。