河川工事の目的、種類及び施行の場所並びに河川工事の施行により設置される河川管理施設の機能の概要
(1) 河川工事の目的
熱海和田川は、洪水対策の目標である年超過確率1/5規模の降雨による洪水(時間雨量50mm程度)を河川内で流下させる河道が確保されていることから、現在ある河川施設を最大限活用し、現況河道を維持するよう努めることとし、今後の河川及び流域を取り巻く社会環境の変化などに合わせて適宜見直しを行っていくものとする。
河口部においては、洪水に加えて高潮及び大規模地震・津波からの被害の防止又は軽減を図るため、周辺の海岸堤防の整備状況を踏まえて、「計画津波」に対して必要となる整備を実施する。
(2) 河川工事の施行場所
対象とする河川工事の施行場所は、下表に示す範囲とする。
河川整備計画の主要な整備箇所(出典:熱海和田川水系河川整備計画)
(3) 主要工事の概要
① 津波対策水門
(ア)設置箇所
水門設置箇所は、施工性、経済性、河川環境への影響等を総合的に比較評価した結果、実施箇所は、下図に示す河口0.0km付近とする。
津波対策水門の設置箇所(出典:熱海和田川水系河川整備計画)
(イ)工事の内容
河口部については、「計画津波」の遡上を考慮し、周辺の海岸堤防の整備状況を踏まえて水門を新設する。
津波対策(水門新設)イメージ図(参考)(出典:熱海和田川水系河川整備計画)