立保川水系

立保川

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河川環境

流況については、現在、継続的な流量観測が行われていないため不明であるが、これまでに大きな渇水被害が発生した記録は確認されていない。
水質については、環境基準の類型指定はないが、BOD値は概ねAA類型(1mg/ℓ以下)程度であり、良好な状態である。
立保川水系における生活排水対策としては、立保川流域では公共下水道や合併処理槽等は整備されていない。
河道の状況は、河床構成材料は上流部で巨礫や岩が見られ、下流部では、玉石等からなる。急勾配河川であるため、全川でコンクリート護岸が整備されている。また、河道内には、取水施設のほか、河床洗掘を防いで河川勾配を安定させる床止め工や、上流部には土石流による災害を防止する砂防堰堤などの横断工作物が設置されている。中流付近のこれらの施設には魚道が整備されている。このような河川の状況において生息する魚類について、文献調査による記録はないが、近隣の陰野川水系、西浦河内川水系、古宇川水系では、沿岸・河口域に生息するボラ、汽水域から河川下流・中流部に生息するミミズハゼ、ゴクラクハゼなどや、上流、渓流に生息するアマゴなどが確認されている記録がある。貴重種としては、アマゴ、ユゴイ、ヒナハゼ、カマキリ(アユカケカワ)、イッセンヨウジが、外来生物としては、アメリカザリガニが確認されている記録がある。