新中川水系

新中川

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基本情報

水系名

新中川水系(しんなかがわすいけい)

河川ごとの紹介

新中川(しんなかがわ)
[延長]3,200m
【左岸】
[起点]沼津市東沢田字石橋195番の1地先
[終点]海に至る
【右岸】
[起点]沼津市東沢田字川端247番地先
[終点]海に至る

川の紹介

新中川は愛鷹山(標高1,187m)にその源を発し、松沢川、谷戸川、中沢川、西久保川、西川の支川と合流して駿河湾に注いでいます。
昭和10年代より沼津市が農業排水路として整備を始め、昭和25年に完成しました。
昭和46年沼津市から県に移管されて二級河川新中川となりました。

新中川の航空写真新中川の航空写真

地形・地質

新中川は、「中沢田」「西沢田」「新沢田」「本田」「沼北」など付近の地名が示すように、以前は田や沼地でした。
地形的にも国道1号線から岡宮排水路にかけての付近や間門付近がたるんで低くなっています。このため、浸水被害の出やすい地域になっています。

治水の現状と課題

新中川流域は昭和25年当時と比べると、工場用地や住宅地が増えています。県では河川機能を確保するため、昭和48年度より河川改修事業に着手しています。特に、平成7年度からは床上浸水対策特別緊急事業として特別枠で河川改修の進捗に努めています。
最近の浸水被害としては、平成2年に床上浸水61戸、床下浸水142戸を出したものと、平成5年に床上浸水7戸、床下浸水42戸を出したものがありました。
しかし、その後の河川改修工事により平成5年以降は目立った浸水被害は出ていません。

平成元年当時の新中川の写真平成元年当時

平成元年7月29日の出水状況の写真平成元年7月29日の出水状況

平成11年の新中川の写真平成11年

河川及び流域の概要

新中川は、静岡県東部の沼津市に位置する流域面積約15.5km2、流路延長3.349kmの二級河川である。その流れは、愛鷹山南斜面から流れ出る準用河川松沢川、準用河川谷戸川、普通河川中沢川、普通河川西久保川、準用河川西川などの支川を合わせ、平地部の排水路と合流しながら流下し、「千本松原」及び海岸堤防の下を暗渠水路で横断し駿河湾に注いでいる。
愛鷹山からの水は、かつては、流域の西側に広がっていた浮島沼方面へと流れる一方、平地部の水は排水路を通じて「三味線掘」と呼ばれる水路に集められ、海岸砂丘付近で地下浸透していた。昭和18年から、沼津海軍工廠周辺の排水溝として、多数の囚人を動員して人工開削が始められ、戦後には農業用水路の整備に伴い駿河湾に抜ける暗渠を築造するとともに、愛鷹山からの支川も合流させた河川が現在の新中川である。このため、現在も流域では「囚人掘」とも呼ばれている。
流域の地質は、上流域の愛鷹山南斜面には愛鷹ローム層が、中流域の平地部には主に沖積層が分布しており、東側の礫砂泥シルトの互層からなる未固結堆積物と西側の浮島低湿地が挟み込むように広がっている。河口を含む下流部には、砂層が分布し、砂浜や砂礫堆、砂丘地を形成している。
流域は、愛鷹山の南側に当たり、駿河湾の影響を受けるため、年平均気温は16.8℃(沼津市消防本部 1984~2011)と極めて温暖である。また、年間降水量は約1,585mm(沼津市消防本部 1984~2011)で県内平均をやや下回る。
流域の人口は約4万人で、沼津市全体(約20万人)の約20%を占める。
流域には、東名高速道路や国道1号、JR東海道本線などの主要交通が横断し、以前は大部分が水田地帯であった平地部に、その交通網を利用した工場地帯や住宅地の開発が進められ、市街地は流域の約54%に達している。新中川沿川も高度に開発され、工場群や住宅が隙間なく広がっている。また、愛鷹山南斜面には茶畑を中心とした農地の開拓が進められるとともに、総合運動場やゴルフ場が建設され、森林や原野は流域の約33%まで減少している。
沼津市の地域計画には、上流域に建設された新東名高速道路を含む広域ネットワーク構想や、沼津駅周辺の鉄道高架事業に伴う都市機能の拡充が位置付けられ、沼津市の物流拠点として開発が予想される地域である。

河川の整備の基本となるべき事項

1.基本高水並びにその河道及び洪水調節施設への配分に関する事項

基本高水のピーク流量は、既往の洪水や河川の規模、流域内の資産・人口などを踏まえ、県内の他河川とのバランスを考慮し、年超過確率1/50の規模の降雨による洪水を対象として、基準地点丸子橋地点において250m3/sとし、このうち洪水調節施設により、40m3/sを調節して、河道への配分流量を210m3/sとする。

基本高水のピーク流量等一覧表(単位:m3/s)
河川名 基準地点名 基本高水のピーク流量 洪水調節施設による調節流量 河道への配分流量
新中川 丸子橋 250 40 210

2.主要な地点における計画高水流量に関する事項

計画高水流量は、基準地点丸子橋において210m3/sとする。

 計画高水流量配分図

計画高水流量配分図(出典:新中川水系河川整備基本方針)

3.主要な地点における計画高水位及び計画横断形に係る川幅に関する事項

主要な地点における計画高水位及び計画横断形に係る概ねの川幅は、以下のとおりとする。

主要な地点における計画高水位、川幅一覧表
河川名 地点名 河口からの距離(km) 計画高水位(T.P.m) 川幅(m)
新中川 丸子橋 0.76 5.29 20.0

(注)T.P.東京湾中等潮位

4.主要な地点における流水の正常な機能を維持するため必要な流量に関する事項

流水の正常な機能を維持するために必要な流量に関しては、今後さらに、流況等の河川の状況把握に努め、動植物の生育地又は生息地の状況、流水の清潔の保持等の観点からの調査検討を踏まえて設定するものとする。

 新中川水系流域図
(出典:新中川水系河川整備基本方針)

新中川水系流域図.pdf/242KB/