自然環境
上流部
瀬や淵の連続する上流部では、流れの弱い部分にツルヨシが生育し、瀬を生息場とするカワヨシノボリの他、回遊性のモズクガニ等の底生生物が生息しています。
また、河岸の斜面にはシイ等の広葉樹、スギ等の針葉樹林及びメダケ等が生育し、河畔林を形成しています。
上流域は約80分の1と急な河床勾配であることから、河道内には河川の勾配を安定させるために床固めが多数設置されているため、魚が行き来できず移動を阻害しています。
中流部
中流部では瀬涸れが常態化していますが、河畔にはカナムグラ、コセンダングサ等の通常は川の傍ではなく草地に生育する植物が繁茂しています。
また乾燥した河床の跡には、植生の無い裸地も見られます。
下流部
流木が豊富な下流部では河床にはツルヨシが繁茂し、澪筋を覆っています。緩流域の水草を産卵場とするメダカや瀬や淵を生息場とするカワムツ等の魚類が生息する他、それらを餌とするダイサギ等の鳥類が飛来します。
また、下流部は海の干満の影響を受ける感潮域であり、海水混じりの汽水域であるため、海の魚であるボラやマハゼ等の魚類も生息しています。
魚類
東大谷川では、下記の魚類が確認されています。
河口
ウナギ、ウグイ、メダカ、コトヒキ 、ボラ、メナダ、マハゼ、ヒメハゼ 、アシシロハゼ、ヌマチチブ
下流域
ウナギ、コイ、オイカワ、カワムツ、ドジョウ、ナマズ、メダカ、ブルーギル、オオクチバス、マハゼ、ゴクラクハゼ、カワヨシノボリ
中流域
オイカワ、カワムツ、ブルーギル、カワヨシノボリ
上流域
カワヨシノボリ
深田川では、下記の魚類が確認されています。
オイカワ、メダカ、マハゼ、シマヨシノボリ