治水事業の沿革と現状
須々木川では、過去に浸水被害を受けた記録は残っていない。現在の河道は、過去の洪水による災害復旧工事や維持修繕工事により整備された。平成9年の河川法改正に伴い、須々木川水系河川整備基本方針を平成21年3月に策定し、須々木川の基準地点須々木における基本高水のピーク流量を55m3/sとし、計画高水流量を55m3/sとする計画とした。
過去の津波被害に関しては、1854年12月に発生した安政地震により須々木地区で被害が発生した記録が残っている。
なお、現在までに、当時の地震被害想定に基づき津波対策として、河口部に水門が設置されている。
東日本大震災を踏まえた静岡県第4次地震被害想定(平成25年)では、発生頻度が比較的高く、発生すれば大きな被害をもたらす「計画津波」※1と、発生頻度は極めて低いが、発生すれば甚大な被害をもたらす「最大クラスの津波」※2の二つのレベルの津波が設定されており、須々木川では「計画津波」は河川内を約0.8km以上遡上するとともに、「最大クラスの津波」では、河川及び海岸堤防を越流し、沿岸部で最大約49ha以上が浸水すると想定されている。
※1 計画津波:静岡県第4次地震被害想定で対象としている「レベル1の津波」
※2 最大クラスの津波:静岡県第4次地震被害想定で対象としている「レベル2の津波」