河川環境
流況については、現在、継続的な流量観測が行われていないため不明であるが、これまでに大きな渇水被害が発生した記録は確認されていない。
水質については、環境基準の類型指定はないが、BOD値は概ねAA類型(1mg/ℓ以下)程度であり、良好な状態である。
陰野川水系における生活排水対策としては、陰野川流域では河口域から甚根路橋(じんねじばし)付近まで公共下水道が整備されており、下水道普及率は約98%とほぼ完了している。
河道の状況は、河床構成材料は砂礫混じり砂等からなっており、急勾配河川であるため、下流部は両岸コンクリート護岸、上流部は三面張コンクリート護岸が整備されている。また、河道内には、河床洗掘を防いで河川勾配を安定させる床止め工や、上流部には土石流による災害を防止する砂防堰堤などの横断工作物が設置されている。このような河川の状況において生息する魚類については、汽水域から河川下流・中流部にミミズハゼ、ゴクラクハゼなどが確認されている記録がある。貴重種、外来種が確認されている記録はない。