殿田川
妻良地区では、洪水や津波により度々被害を受けており、東海地震による津波被害も想定されています。さらに、高齢化が進み、災害時要援護者の割合の高い集落が下流部に形成され、観光客も多く訪れることから、災害により大きな被害の発生が予想されます。
このため、今後は洪水を安全に流下させるために河積拡大を図るとともに、津波に対して安全な対策を推進します。さらに、地域住民の防災体制づくりを支援し、地域住民や観光客等の生命の安全確保を最優先した対策に努め、「安全で安心して暮らせる川づくり」を目指します。
殿田川は、大部分がコンクリート三面張りのため、自然度が少ない状況にありますが、地域住民の生活に密着した「かけがえのない川」です。
このため、今後は漁港や集落の景観や利用形態等の調和を図りながら、親しみやすい水辺空間を創出するとともに、近傍河川で確認されているウナギ、ゴクラクハゼやボウズハゼ、セリやフキ等、殿田川で本来生息・生育していたと想定される動植物の生息・生育空間の再生を目指します。さらに、川を活用した地域コミュニティーの再構築を支援し、地域住民とともに「川とのふれあいを創出する川づくり」を推進します。